勉強する気もおきないし、何か気楽に読める本を・・・
と思って本屋を巡っていたら、哲学書やら学術書の棚のところに、完全に浮いている装いの本が正面を向いて置いてある。(これはタダの扱いではないことは感じることができた)
序文と、一つ目のネタで即購入。値段は1700円プラス税ということで少々高めであるけども、間違いなく面白いことは分かった。
専門的なことは分からないが、本のデザインや文字の種類やら配置やら文字数やら行数やら、『一般人向けに読みやすい形式』になっているのだと思われる。
非常に読みやすい。
さらには、ネタがプロレスを例題にすることが多いのと、私と著者の年代が近いこともあってか、わかりやすいたとえ話で気楽に読める上に、言語の面白さを感じることができた。
上島さんの「押すなよ」の解釈をAIができるか?という例題を使って、
「意味」と「意図」のズレに対する考察は、これを使って早速誰かに話をしてみたいと思わせるものだった。
それ以外に、「自虐」をする人に対しての考察は、私自身が自虐が多いタイプなので、反省もしたし、新しい発見も沢山あった。
最初、この著者は男性だと思って読んでいたら女性だった!
気楽に読めて、かつ知的好奇心を刺激される本をお求めの方にはもってこいである。
東京大学出版というところも、くすぐるところではないでしょうか。