やさしい本

中島らも エッセイコレクション

 

知っている人は知っている「中島らも

その有名な経歴はあえてここには書かないけども、人生の落差を味わっているからこその味というか。

 

優しさに溢れているといいますか・・・

 

頭が悪いからワルなんじゃない、むしろ考えすぎる頭脳を持ってるがゆえにいきついてしまった感性というか。

 

世間的にも正しいと言われていることを実行できて、さらに平和に過ごせている人には全く響かない本ではないだろうか。

さらにプラス思考が大切と言われて、ホントに実行できている人にも必要ない(笑)

 

できれば善く生きたい、でもうまくいかない。空回りしている感じ、焦る感じでもがいている人におススメです。

 

 

中島らも氏のエッセイの中でも有名な一文

「その日の天使」

 

人には必ずその日の天使が一人はついている。

 

それは必ずしも人とは限らない。

 

心・技・体 絶好調の時にこれらの天使は人には見えない。

 

逆に絶望的な気分に落ちているときには、この天使が一日に一人だけさしつかわされていることによく気づく。

 

これを読んでから私は、1日に会話した人や出会った人を「あ~今日はこの人が私の天使なんだな~」と思えるようになり、「まだ天に見捨てられてないのかもしれないな」と思えるようになりました。

 

この本の中にある「ヤな言葉②」というエッセイもおすすめです。