心落ち着く本

鬱の本

 

こういう本を探していました。

 

活躍している人を気持ちよく応援できる人には無用な本です。

 

といって、妬みのコメントや態度を表明できる人にも無用な本だと思います。

 

明るい話や前向きな本では眠れない人に、ひょっとしたらスッとくる本かもしれません。

 

私はスッと来ました。

 

「頑張れ系」「意識高い系」とは反対の本です。

 

「こんなこと考えちゃいけないのではないか、大谷翔平を気持ちよく応援できない自分の人間性が悪いのではないか?」

 

などと自分を責めがちな人には、ハマる話があるように思います。

 

自分を理解してもらえているような気持ちになれます。

 

おそらく表には出てこない本です。というよりこの本を喜んでいる人は、この本が表に出てくることを望まないと思います。

 

こういう本が出たということ自体が救いになりました。

 

私はおかげで久しぶりに眠ることができました。

 

私のお守りになりそうな本です。

 

 

 

 

元気の出る哲学書

『モテる技術』 デイビット・コープランド

 

なんというストレートなタイトル

 

職場の図書館でバカにしながら手に取ったら、とても面白くて読み込んでしまった。

 

内容はその名の通り、「女性にモテる技術」であります。

 

女性にはおススメしません。(笑) いや、面白いかも。

 

自己啓発本をこよなく愛するワタシは。数多くの自己啓発本を読んできたが、この本に書いてある内容は、通常の自己啓発は「人生を切り開くには~」であるのに対して、「女性にモテるためには~」となっているだけで、内容は一緒であった。

 

 

自己啓発のド定番 Dカーネギー 「道は開ける」

 

この本の中での大きなテーマは「クヨクヨ悩まない」である。

 

 

そしてこの「モテる技術」中では

 

 

「モテる男はクヨクヨ悩まず、無視されても気にしない」

 

例え、振られても、決して自分の魅力が無いなどと思わずに相手の状況のせいにする。

 

「そんなんじゃ、人生は切り拓けない」などと言われると説教がましいが、

 

「モテる男は複数を追いかけ、一人に執着しない」って、女性がみたらヒデー話だが、それくらいじゃないと、相手がリラックスできないという。

 

なるほど、余裕がないといけない。

 

これは色々と大事なことだと思う。

 

名言!

 

『受け止めなければ、銃弾は100%防げる!』

 

『ホームランをよく打つ選手は三振も多い!』

 

 

「~と考えた」でだいぶ変わる

NHKテキスト 「はじめてのマインドフルネス」

 

自分の中で思考が整理つかなくなり、

焦りと不安、何を頑張ればいいのかよくわからない。

 

などなど考えて眠れなくなった。

 

そんな時に何か読むものはないかと、自分の本棚を探す。

 

これは座禅に興味を持った時に買っていた本

 

パラパラとめくる。

 

「~と考えた」と付け加える。

 

そんなものか・・・と、やってみた。

 

不思議と軽くなり寝れた。

 

助かった。

 

 

ネタ集めに持ってこい

『自分では気づかないココロの盲点』池谷裕二 著

 

問題

 

陸軍士官学校の生徒に志望動機を聞きました。

10年後に出世していたのはどちらの理由を挙げた人でしょうか。

 

①技能や素養を身につけ将来は将校になって国のために貢献したい。

②軍隊そのものが楽しそうだったから

 

正解 ②

 

具体的なビジョンや目標があったほうが良さそうだが、興味があるからやっているという人のほうがやる気が継続するという。

 

 

なんてな感じで、いろいろな脳のクセを解説してくれている1冊

 

脳は冷静な時に、感情が高ぶったときに何をしでかすか想像することはできない。

 

逆もまた然り

やさしい本

中島らも エッセイコレクション

 

知っている人は知っている「中島らも

その有名な経歴はあえてここには書かないけども、人生の落差を味わっているからこその味というか。

 

優しさに溢れているといいますか・・・

 

頭が悪いからワルなんじゃない、むしろ考えすぎる頭脳を持ってるがゆえにいきついてしまった感性というか。

 

世間的にも正しいと言われていることを実行できて、さらに平和に過ごせている人には全く響かない本ではないだろうか。

さらにプラス思考が大切と言われて、ホントに実行できている人にも必要ない(笑)

 

できれば善く生きたい、でもうまくいかない。空回りしている感じ、焦る感じでもがいている人におススメです。

 

 

中島らも氏のエッセイの中でも有名な一文

「その日の天使」

 

人には必ずその日の天使が一人はついている。

 

それは必ずしも人とは限らない。

 

心・技・体 絶好調の時にこれらの天使は人には見えない。

 

逆に絶望的な気分に落ちているときには、この天使が一日に一人だけさしつかわされていることによく気づく。

 

これを読んでから私は、1日に会話した人や出会った人を「あ~今日はこの人が私の天使なんだな~」と思えるようになり、「まだ天に見捨てられてないのかもしれないな」と思えるようになりました。

 

この本の中にある「ヤな言葉②」というエッセイもおすすめです。

 

 

言葉の天才

「最後に勝つ負け方を知っておけ。」アントニオ猪木 青春文庫

 

この本は1990年に出た本の再編集&文庫化したものです。

 

猪木さんが47歳の時に書かれたものだそうです。

 

アントニオ猪木に関して言えば、プロレス好きだったワタシにとっても世代的にはもう峠を過ぎたレスラーでレジェンド枠という扱いだったように思う。

 

色々な伝説を聞いていると、

「これはそばで一緒に行動した人たちは大変だったろうな~」ということは感じる。

 

迷惑をかけた人も相当にいたことだと思う。

 

ただ、ワタシの世代の感覚でいえばプロレスよりも、

「その言葉のチカラ」が秀逸だったように思う。

 

「元気があればなんでもできる」は、世界に通じる名コピーだし、

「迷わず行けよ、行けばわかるさ」もそうだ。

 

この本を読んで知ったのだけど、家系的に政治家や実業家の家系だそうで、その気質が単純なプロレスラーにはない活動につながったのだなと合点がいった。

 

以前から知っていたエピソードの中で私が好きなのは、現在のロシア(当時はソ連)にプロレスの説明をする話だ。

「プロレスは八百長ではないのか?ショーか?」という解釈の相手に対しての説明。

 

「プロレスとは選び抜かれた人間同士が戦う。お互いの感性と表現力を最大限に発揮しながらお互いの信頼の上で戦う。攻撃一本槍ではない、相手の攻めを受けて受けて受けまくるところにも美学がある。だから強いレスラーは相手の得意技をどんどん使わせて受けて見せてから最後にこちらの得意技で仕留める。だから観客はコーフンする。」

 

そして、プロとして相手の必殺技を死なないように受ける「受け身」の重要性を説いた。

 

「受け身」「攻撃」「感性と表現力」そして「信頼」

 

プロだからギリギリの線で戦わなければいけない。でも絶対的な信頼関係が重要。

 

ワタシはこの話が大好きです。

 

この本を読んでいると、

「言っていることは立派だけど、そこは人としてどうなのよ?」というエピソードが多く、それもネタの内になるというのはどういうことかと不思議になる。

 

何度も離婚しているけど、裏を返せばそれだけ魅力的だったということだろうか。

 

この本を読んでいると、開き直りの強さというか、確かに元気になってくる。

 

気楽に読める元気本にもなるんじゃないかなと。

 

 

納得のアドバイス

なにか睡眠導入的な気楽な本を・・・

 

なんて思いながら本屋で見つけた一冊。

『ゆるく考えよう』 著者 ちきりん 文庫ぎんが堂

 

気楽に生きるセラピー的な自己啓発本を想像していたのだけど、

 

あくまで私自身の感想でいくと、

「おっ、自分の人生はダメだこりゃと思ってたけど、そこまで悪くもないと思ってやってみるか」という程度の気持ちにはさせてもらえた。

 

 

作者はブログを書いている人ということで、そのブログを探してみたらこの「はてなブログ」の利用者だったので、なんだか親近感を覚える(笑)

 

この本は、ブログを読んでいるかという感覚で読む本なのだと思うので全体のつながりとしては、「あれ?これまでの流れと変わったぞ」という気がしないでもない。

 

ただ私は、本は一行でも「これは!」というのがあれば儲けもの。という考え方を開高健師より学んでいるので、そういう意味では十分に元がとれた。

 

とくにこの中で「アドバイスの正しいもらいかた」という章は、自分の大事にしている人には伝えたい内容だった。

 

それは「最後は相手の言いたいことを言ってもらう」というものだ。

 

言われてみれば、「そりゃそうだ」なのだけど

相談された方は、「質問されたことについて答えている」逆にいえば「質問されていないことには答えていない」

 

となると、質問者が自分に必要なことを質問できる実力があるときのみ有用な知識が得られるということになる。

 

だから、自分が思いつくレベルの質問はさっさと切り上げ、「相手が大事だと判断すること」「相手がいうべきだと思ったこと」を聞く時間を十分に確保することが重要なのだという

 

自分の考えた質問の後で

「ありがとうございました、他になにか聞いておくべきことがありますか?今までにお聞きした話と全く違うことでもいいのですが」という言葉をつけることで自分の思ってもいなかったアドバイスがもらえる可能性が高まるという。

 

う~ん、確かにそりゃそうだな。というより、有益なアドバイスは自分の質問から発展するとは限らないものな。

 

 

そう考えると「聞かれたことだけに答えてください」なんて姿勢は、かなりつまらないな。

 

他にも「10年以上のローンを組む買い物は自分の分不相応だ」などの発想は「足るを知る」の考え方で、ローンが無いだけが取り柄の生活の私としては多少、自己肯定感があがった(笑)

 

 

アマゾンのレビューを見るとナカナカ辛口のコメントも多く、「まぁ、確かに」と言った感じなので損したくない人は買わなくていいかも(笑)

 

 

 

まぁ、ワタシも表紙の言葉が糸井重里さんだったのも大きかったから、そんなに立派な理由で買っているわけではありませんので。

 

けっこう私の好きな考え方でした。